読書録 Vol.1
読んだのは大分前だったけど、貸してた人に久々に本を見せてもらった。すごく好きになった作品で、この作家さんの本を意識して読むようになった一冊。
恩田陸の『木漏れ日に泳ぐ魚』です。手元に本がないので、ネットから適当な画像を拝借。
別々に暮らしていた男女の双子が大学で再会し、同じ屋根の下で暮らしている。(名前は忘れた) 登山旅行に出かける先でガイドとして生きる父と再会。父はやってきた2人が自分の子どもだと気付く様子はなく、また双子もそれを打ち明けることはない。登山の最中、3人別々の場所で休憩中に、父が崖から転落死する。そして旅行を終えてしばらく、共に過ごす最後の晩。双子は互いを疑い、本当の意味で理解し合う2人の心理戦がアパートの一室でと繰り広げられていく。
さて、父の死は双子どちらかによる他殺でしょうか?自殺でしょうか?それとも、ただの事故死でしょうか。
…なんだかサスペンス物の紹介みたいになってしまったけど、そんなことはない。物語の中の双子と濃い一晩を共にしたようなリアルな雰囲気だったし、双子の描写は如実で共感できた。オススメする一冊です。
せっかくの春休みだし、前みたいにたくさん本を読んで過ごしたい。映画も見たいし、新しい音楽も聞きたい。でもちょっと面倒臭い。
⬇︎文庫本じゃなくても良いです。お勧めを教えてください。
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